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こんにちは。四天王寺南門前にある透析クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。当院では、患者様の在宅生活上の支援を、社会福祉とのより強固な連携でサポートに取り組んでいます。
透析の基礎知識シリーズ:透析治療の総合ガイド第2回目は【透析患者様の日常生活のポイント】についてです。
1、水分管理
透析と透析の間の期間の体重管理が重要です:
・透析と透析の間の体重増加は、ドライウェイトの5%以内に
・急激な体重増加は心臓に負担がかかります
のどが渇いたときの対処法:
- 氷をなめる
- うがいをする
- レモンを少量なめる
- 保湿スプレーを使用
2. 食事管理
以下の栄養素に特に注意が必要です:
-
カリウム制限
- 生野菜は茹でこぼしを習慣に
- 果物は1日1品目程度
- 注意が必要な食品: ・バナナ、メロン、キウイ ・干し柿、干しブドウ ・ポテトチップス ・トマト、ほうれん草
-
リン制限
- 乳製品は控えめに
- 加工食品に注意
- 魚の干物は避ける
-
塩分制限
- 1日6g以下
- 減塩調味料の活用
- 香辛料や酢の利用
3. 運動・活動
適度な運動は大切です:
・推奨される運動:
- ウォーキング(20-30分/日)
- ストレッチ
- 軽い筋トレ
・避けるべき運動:
- 激しい運動
- シャント側の腕に負荷がかかる運動
- 長時間の同じ姿勢
・疲れを感じたら必ず休憩を
4. 清潔管理
感染予防が重要です:
・シャント部位の管理
- 毎日の消毒
- 清潔な状態を保つ
- 傷をつけない
・入浴・シャワー
- シャント部は最後に洗う
- 透析当日の入浴は避ける
- ぬるめのお湯を使用
・手洗い・うがい
- 外出後は必ず実施
- アルコール消毒の習慣化
5. 服薬管理
正しい服薬が治療効果を高めます:
・服薬のポイント
- 決められた時間に確実に
- 自己判断で中止しない
- お薬手帳を活用
- 残薬の確認
・主な服用薬
- リン吸着薬(食事の際に)
- 降圧薬
- 貧血改善薬
- ビタミンD製剤
6. 日常生活での注意点
生活の質を保つために:
・睡眠
- 規則正しい就寝時間
- 快適な睡眠環境の整備
- 昼寝は30分まで
・外出時
- シャントを圧迫しない服装
- 医療者カードの携帯
- 暑さ・寒さ対策
・仕事
- 無理のない勤務時間
- 休憩をしっかり取る
- 職場との透析スケジュールの調整
7. 心の健康管理
メンタルケアも重要です:
・ストレス解消法を見つける
- 趣味を持つ
- 家族や友人との交流
- リラックス法の実践
・困ったときは相談を
- 医師・看護師
- 医療相談室
緊急時の対応:
・以下の症状が出たら即連絡
- 息切れ、胸痛
- シャントの腫れ・出血
- 38度以上の発熱
- 強い頭痛
- 食欲不振が続く
・緊急連絡先リストの作成 ・かかりつけ医療機関の24時間連絡先 ・救急時の透析対応可能施設の確認を。当院では、緊急時の電話対応を24時間対応しております。