こんにちは。医療法人慈洋会赤垣クリニック院長赤垣洋二です。院内にて【透析中の筋けいれん・こむらがえり】について勉強会を行いましたのでご報告いたします。
筋けいれん・こむらがえりの原因
・除水速度の過多(体重の増えすぎ) ・ドライウェイトの設定が合っていない ・血圧低下
筋けいれん・こむらがえりの対処
筋けいれん・こむらがえりが起こった場合は、まず除水を止め、血圧が低下していないかを確認します。血圧が低下していれば、下肢の拳上や生理食塩水の急速静注などの処置を行い、循環動態を安定させてから、筋けいれんに対する処置を行います。
一般的には、つっている筋肉を伸ばしてもらったり、ホットパックで温めたりします。筋けいれんが起こった時の薬物療法としては、血圧低下に対する薬剤のほかに、「芍薬甘草湯」の内服(これは症状が現れた後の内服でも有効です)や、カルシウム製剤の静注が行われることがあります。