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こんにちは。四天王寺南門前にある人工透析クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。当院では、患者様にできることは全力でという思いの一環で、地域医療社会福祉連携室を設け、患者様サポートに特化した医療の提供を目指しています。また、日々最新の情報を取り入れ、質の高い透析治療はもちろん、透析以外の疾患の早期発見早期治療を実現しています。
今回から5回に分けて透析の基礎知識シリーズ:透析治療の総合ガイドを投稿する予定です。第1回目は、【透析治療の基本概念】をお届けします。
はじめに
透析治療は、腎臓の働きが低下した方の体内から、老廃物や余分な水分を取り除く治療法です。健康な腎臓は1日中休むことなく働いていますが、透析治療は週3回、1回4時間程度で腎臓の働きを補います。
腎臓の主な働き(詳細):
-
老廃物の除去
- 尿素窒素:タンパク質の代謝後にできる老廃物
- クレアチニン:筋肉を使った後にできる老廃物
- 尿酸:核酸(DNA・RNA)の代謝産物
-
体内の水分調整
- 1日約150リットルの原尿を作る
- そのうち約1.5リットルを尿として排出
- 残りは体内で再利用
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血圧の調整
- レニン:血圧を上げるホルモンの産生
- 水分量の調整による血圧管理
- 血管の収縮・拡張のコントロール
-
ミネラルバランスの維持
- カルシウム:骨の形成に重要
- リン:エネルギー代謝に関与
- カリウム:神経・筋肉の機能に必須
-
貧血予防
- エリスロポエチンの産生
- 赤血球の産生を促進
- 酸素運搬能力の維持
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ビタミンD活性化
- カルシウムの吸収促進
- 骨の健康維持
- 免疫機能の調整
透析が必要となる状態
腎機能低下の主な原因:
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糖尿病性腎症
- 糖尿病による血管障害
- 徐々に腎機能が低下
- 最も多い原因疾患
-
慢性糸球体腎炎
- 免疫異常による腎臓の炎症
- ゆっくりと進行
- 若年層にも発症
-
腎硬化症
- 高血圧による血管障害
- 加齢とともに増加
- 生活習慣病との関連
透析導入の目安
以下の状態が透析導入の検討基準となります:
-
臨床症状
- むくみが強く改善しない
- 呼吸が苦しい
- 食欲不振や吐き気
- だるさや疲労感
- かゆみ
- 集中力低下
-
検査値
- 糸球体濾過量(GFR)が15ml/分/1.73㎡以下
- クレアチニンが8mg/dl以上
- カリウムが6.5mEq/L以上
- 重度の代謝性アシドーシス
透析治療のスケジュール管理
標準的な透析スケジュール:
-
治療頻度
- 週3回が標準
- 月水金コースまたは火木土コース
- 1回4時間が基本
-
時間帯
- 午前の部:9:00-13:00
- 午後の部:14:00-18:00
- 夜間の部:18:00-22:00(実施施設による)
-
調整要因
- 患者の体格
- 残存腎機能
- 合併症の有無
- 仕事や生活スタイル
透析治療の実際
治療の流れ:
-
来院時
- 体重測定
- 血圧測定
- 体調チェック
-
治療準備
- バイタルサイン確認
- シャント部の消毒
- 穿刺準備
-
透析開始
- 穿刺
- 血液流量の設定
- 除水量の設定
-
治療中
- 定期的な血圧測定
- 症状の観察
- 必要に応じた対応
-
終了時
- 返血操作
- 止血確認
- 体重・血圧の確認
透析治療のスケジュール管理
標準的な透析スケジュール:
-
治療頻度
- 週3回が標準
- 月水金コースまたは火木土コース
- 1回4時間が基本
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時間帯(当院の場合)
- 月水金:8:00~22:30
- 火木土:8:00~17:30
-
調整要因
- 患者の体格
- 残存腎機能
- 合併症の有無
- 仕事や生活スタイル
透析治療の実際
<aside> 治療の流れ:
-
来院時
- 体重測定
- 血圧測定
- 体調チェック
-
治療準備
- バイタルサイン確認
- シャント部の消毒
- 穿刺準備
-
透析開始
- 穿刺
- 血液流量の設定
- 除水量の設定
-
治療中
- 定期的な血圧測定
- 症状の観察
- 必要に応じた対応
-
終了時
- 返血操作
- 止血確認
- 体重・血圧の確認
特に注意が必要な症状:
・急激な血圧低下 ・不整脈 ・頭痛やめまい ・吐き気 ・筋肉のけいれん これらの症状が出現した場合は、すぐに医療スタッフにお知らせください。
医療法人慈洋会赤垣クリニックでは、質の高い透析治療は当たり前に、患者様に寄り添った柔軟なサポートをご提供しています。