血糖値とは? 高くなる原因と、日常でできる対応策を知ることで、未来の健康を守る|赤垣クリニック|大阪市天王寺区の人工透析クリニック

〒543-0052大阪府大阪市天王寺区大道1-4-9大信ビル2階
電話アイコン06-6775-1736

(Fax.06-6775-1780)

ヘッダー画像

赤垣だより

血糖値とは? 高くなる原因と、日常でできる対応策を知ることで、未来の健康を守る|赤垣クリニック|大阪市天王寺区の人工透析クリニック

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度を示す数値です。ブドウ糖は、私たちの体がエネルギーとして使う重要な栄養素であり、食事によって摂取され、インスリンというホルモンの働きによって細胞に取り込まれます。血糖値が高い状態が続くと、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病のリスクが高まるため、日常的な管理が重要です。

🧪 血糖値の正常範囲とは?

検査項目 正常値の目安
空腹時血糖値 70~99mg・dl
食後2時間血糖値 140mg/dl未満
HbA1c(ヘモグロビンA1c) 5.6%未満(6.0以上で糖尿病の疑い)

※HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均血糖値を反映する指標です。

🔍 血糖値が高くなる原因

血糖値が高くなる背景には、さまざまな要因があります。主な原因は以下の通りです:

① 食生活の乱れ

  • 糖質の過剰摂取(白米・パン・甘いもの)
  • 食べ過ぎ・早食い・間食の習慣
  • 野菜不足・食物繊維の不足

② 運動不足

  • 筋肉量が減ると、糖の消費効率が低下
  • 座りっぱなしの生活はインスリン抵抗性を高める

③ 肥満・内臓脂肪の蓄積

  • 脂肪細胞がインスリンの働きを妨げる
  • 特に腹囲が大きい人は注意(男性85cm以上、女性90cm以上)

④ ストレス・睡眠不足

  • ストレスホルモン(コルチゾール)が血糖値を上げる
  • 睡眠不足はインスリン感受性を低下させる

⑤ 加齢・遺伝的要因

  • 年齢とともにインスリン分泌量が減少
  • 家族に糖尿病患者がいる場合はリスクが高い

🧘‍♀️ 血糖値を下げるための対応策

血糖値の改善には、生活習慣の見直しが最も効果的です。以下のような対策を日常に取り入れましょう:

✅ 食事の工夫

  • 糖質を控えめに:白米→雑穀米、パン→全粒粉など
  • 食物繊維を増やす:野菜・海藻・きのこ類を積極的に
  • 食べる順番を意識:野菜→たんぱく質→炭水化物の順で血糖値の急上昇を防ぐ
  • 間食・夜食を控える:特に夜遅い時間の糖質摂取は避ける

✅ 運動習慣

  • ウォーキングや軽い筋トレを週3〜5回
  • 食後15〜30分の軽い運動が血糖値の上昇を抑える

✅ 睡眠とストレス管理

  • 毎日6〜7時間以上の質の良い睡眠を確保
  • 深呼吸・瞑想・趣味の時間でリラックス

✅ 定期的な検査と医師のフォロー

  • 年1回以上の血液検査(空腹時血糖・HbA1c)
  • 異常があれば早期に医師と相談し、薬物療法や栄養指導を受ける

✅ まとめ:血糖値は“今の体の状態”を映す鏡

血糖値は、食事・運動・睡眠・ストレスなど、日々の生活の積み重ねによって変化します。少し高めと言われた段階で対応すれば、糖尿病の発症や合併症を防ぐことが可能です。検査値は体からのメッセージ。その声に耳を傾け、未来の健康を守る一歩を踏み出しましょう。