背中の痛みは心臓からのサインかも?
こんにちは。四天王寺南門前にある内科クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。
背中の痛みと聞くと、筋肉疲労や姿勢の問題を思い浮かべるかもしれません。しかし、特に左肩甲骨周辺や背中の中央部に痛みがある場合、実は心臓疾患が原因となっている可能性もあります。このような痛みを放置すると、重篤な病気に進行する恐れがあるため注意が必要です。
背中の痛みと関連する心臓疾患
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心筋梗塞
胸の痛みが一般的な症状ですが、背中や肩に放散痛(関連痛)が現れることもあります。特に「締め付けられるような」感覚や「重苦しい」痛みがある場合は要注意です。 -
狭心症
心筋梗塞と同様に、心臓への血流が不足することで痛みが発生します。運動時やストレスを感じたときに痛みが強まることが特徴です。 -
大動脈解離
背中の激しい痛みが突然現れるのが特徴です。命に関わる緊急の状態であり、すぐに医療機関を受診する必要があります。
どのような痛みが心臓からのサインか?
以下の特徴に当てはまる場合は、心臓疾患が原因の可能性があります:
- 痛みが突然始まった。
- 痛みが肩、腕、顎、または首に広がる。
- 息切れや冷や汗、吐き気を伴う。
- 体を動かすと痛みが悪化しない(筋肉痛とは異なる)。
背中の痛みを感じたらどうする?
背中の痛みが心臓由来であるかどうかを判断するのは難しいため、以下の症状がある場合はすぐに医師に相談してください:
- 痛みが持続する、または徐々に悪化する。
- 既往歴に高血圧や糖尿病、動脈硬化がある。
- 息切れや胸部圧迫感が伴う。
予防と健康管理
心臓の健康を守るためには、以下のような生活習慣を心がけましょう:
- 定期的な運動: ウォーキングや軽いジョギングなどを取り入れる。
- バランスの良い食事: 塩分や脂肪を控え、野菜や魚を積極的に摂取。
- 禁煙・節酒: 血管への負担を減らす。
- 定期検診: 血圧やコレステロール値を定期的に確認し、異常があれば早期に対処する。
まとめ
背中の痛みは軽視されがちですが、心臓からのSOSの可能性があります。早めの対処と予防策で、心臓病のリスクを下げましょう。痛みが続く場合や不安を感じる場合は、ためらわず医師に相談してください。健康な心臓を維持するために、日々の生活習慣改善が鍵となります。