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胃薬の種類とその特徴
こんにちは。四天王寺南門前にある内科クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。
胃薬は、胃の不調や症状に合わせてさまざまな種類があります。それぞれの薬には特徴があり、使い方も異なります。以下に、主な胃薬の種類とその特徴をわかりやすくまとめました。
1. 制酸薬
特徴:
胃酸を中和して、胃の粘膜を守る薬です。即効性があり、胃もたれや胸焼けの症状を和らげます。
主な成分:
- 炭酸水素ナトリウム
- 酸化マグネシウム
使用例:
食後の胃酸過多や胸焼け。
2. ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)
特徴:
胃酸の分泌を抑える薬で、効果が持続します。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に使われることが多いです。
主な成分:
- ラニチジン
- ファモチジン
使用例:
夜間の胃酸逆流や慢性的な胃炎。
3. プロトンポンプ阻害薬(PPI)
特徴:
胃酸分泌を強力に抑える薬です。H2ブロッカーよりも効果が強く、長時間持続します。
主な成分:
- オメプラゾール
- ランソプラゾール
使用例:
胃潰瘍や逆流性食道炎の治療。
4. 胃粘膜保護薬
特徴:
胃の粘膜を直接保護して、胃酸やピロリ菌から粘膜を守ります。症状を緩和しつつ、胃粘膜の修復を助けます。
主な成分:
- スクラルファート
- レバミピド
使用例:
胃炎や胃潰瘍で粘膜が弱っているとき。
5. 消化酵素薬
特徴:
胃の消化機能を助ける薬で、消化不良や胃もたれの症状を改善します。
主な成分:
- パンクレアチン
- ジアスターゼ
使用例:
食べ過ぎや消化不良のとき。
6. 駆除薬(ピロリ菌治療薬)
特徴:
ピロリ菌を除去するための薬で、抗生物質やPPIを組み合わせた治療が行われます。
主な成分:
- アモキシシリン
- クラリスロマイシン
使用例:
ピロリ菌感染が確認された場合。
使用時の注意点
- 自己判断で薬を使用しない
胃薬には副作用がある場合もあるため、医師や薬剤師に相談してください。 - 症状によって薬を使い分ける
胃の痛み、胸焼け、胃もたれなど、症状に合った薬を選ぶことが大切です。 - 長期服用は避ける
一部の薬は長期間の服用で副作用が生じる可能性があります。
胃の不調は生活の質を大きく下げるものです。適切な胃薬を選び、正しく使用することで、快適な生活を送りましょう。疑問があれば、医療機関で相談することをおすすめします!