感染性胃腸炎の流行状況について
こんにちは。四天王寺南門前にある内科クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。現在、大阪府では、徐々に感染流行は落ち着き始めていますが、1医療機関10.61人(全国平均9.83人)と高水準で経過しております。当院でも、嘔吐・下痢・腹痛を訴えて受診される方が多い印象です。
感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌による感染で起こる胃腸の炎症性疾患です。主な症状として、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが挙げられます。
現在の流行状況
例年、冬季から春先にかけて感染性胃腸炎の患者数が増加する傾向にあり、現在も流行が続いています。特に、保育施設や学校などの集団生活の場での感染拡大に注意が必要です。保育園・幼稚園では引き続き流行は続くと予想されます。
予防のポイント
- 手洗いの徹底(特に食事前、トイレの後)
- 食器類の清潔保持と十分な加熱調理
- 定期的な換気と環境の清掃・消毒
- 体調不良時の外出を控える
感染予防の正しい手洗い方法
- 石鹸をよく泡立てる
- 手のひら、手の甲をこする
- 指先・爪の間を念入りに
- 指の間を洗う
- 親指と手のひらをねじり洗い
- 手首まで丁寧に洗う
※30秒以上かけて丁寧に洗いましょう
症状が出た場合の対応
- 十分な水分補給(経口補水液の利用)
- 消化の良い食事を心がける
- 安静にして体を休める
- 症状が重い場合は医療機関を受診
重症化のサイン: ・激しい腹痛が続く ・血便がある ・高熱が続く ・脱水症状(尿量減少、めまい、口渇) これらの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。