人工透析の治療回数・時間・必要性について|赤垣クリニック|大阪市天王寺区の人工透析クリニック

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人工透析の治療回数・時間・必要性について|赤垣クリニック|大阪市天王寺区の人工透析クリニック

人工透析の治療回数・時間・必要性について

こんにちは。天王寺区の医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。腎機能が著しく低下した場合に行われる人工透析は、患者さんの生活にとって重要な役割を果たします。特に、透析の治療回数や時間、そしてその必要性について理解することは、より快適な生活を送るために非常に重要です。今回は、人工透析の基本的な治療スケジュールとその意義についてお話しします。

1. 人工透析の治療回数と時間

人工透析には主に2つの方法がありますが、一般的に行われるのは**血液透析(HD: Hemodialysis)**です。この血液透析の治療スケジュールは、以下のように設定されることが多いです。

  • 治療回数: 一般的には週3回行います。これにより、体内の老廃物や余分な水分を効率よく除去でき、体の負担を軽減します。
  • 1回の治療時間: 1回の治療には4時間程度が必要です。患者さんの体格や病状により、若干の差はありますが、一般的には4時間前後で透析が完了します。

この治療スケジュールは、腎臓が正常に働いていた場合と同程度の老廃物排出を実現するためのものです。腎機能が急激に低下した場合や、症状が重い場合は、これ以上の頻度で治療が必要となることもあります。

2. 透析の必要性

腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として排出する役割を持っています。しかし、腎機能が15%以下に低下した場合、自力で老廃物を排出することができなくなり、体内に毒素が蓄積します。この状態を放置すると、命に関わることもあるため、人工透析が必要となります。

人工透析の主な目的は以下の通りです:

  • 老廃物と毒素の除去
    腎臓が正常に機能しないと、尿素やクレアチニンといった老廃物が体内に蓄積し、体調不良や意識障害を引き起こします。透析はこれらの有害物質を血液から除去します。

  • 水分バランスの調整
    腎臓が水分の排出を適切にコントロールできなくなると、体内に余分な水分が溜まり、むくみや高血圧、心不全を引き起こす可能性があります。透析は過剰な水分を取り除き、心臓への負担を減らします。

  • 電解質の調整
    腎臓はカリウムやナトリウム、カルシウムといった電解質のバランスを調整しています。腎機能が低下するとこれらのバランスが崩れ、不整脈や筋肉のけいれん、意識障害が起こることがあります。透析は電解質バランスを正常化します。

3. 人工透析の持続的な必要性

人工透析は一時的な治療ではなく、腎機能が回復しない限り持続的に必要な治療です。透析を中断すると、老廃物が再び体内に蓄積し、体に深刻な悪影響を与える可能性があります。特に慢性腎不全の場合、人工透析は生活の一部として、継続的に行う必要がある治療です。


まとめ

人工透析は腎臓の機能が著しく低下した患者さんにとって、生命維持に欠かせない治療です。週に3回、1回4時間というスケジュールは、腎臓が正常に機能していた場合と同じように、体内の老廃物や水分を効率的に除去するために設定されています。また、腎臓病患者さんにとって、透析は継続的な治療であり、健康を維持するために不可欠なものです。

もし透析の必要性や治療に対する不安がある方は、ぜひ医師に相談してみてください。