ホルター心電図検査が重要な理由：心臓を24時間見守る検査
こんにちは、天王寺区の医療法人慈洋会赤垣クリニック院長の赤垣洋二です。本日は当院でも実施しております、ホルター心電図検査について情報発信をおこないます。心臓は、私たちが一日中休まず働いている臓器です。時にはその働きに異常が生じることがあり、不整脈や狭心症といった心疾患が現れますが、その兆候は一時的で病院での短時間の診察では見つけにくいことがあります。ここで大活躍するのがホルター心電図検査です。この検査は、24時間以上にわたって心臓のリズムを記録し、普段の生活の中で起こる心臓の異常を捉えるのに最適です。
1. 一過性の不整脈や心疾患の早期発見
ホルター心電図の最大の特徴は、長時間連続して心電図を記録することです。不整脈や狭心症のような一時的に現れる症状は、短時間の検査では捉えきれないことが多く、日常生活の中で起こる瞬間的な異常を発見するのに非常に効果的です。症状が軽くても、心臓に隠れたリスクを早期に見つけることができ、適切な治療につながります。
2. 生活のリズムに沿った診断
心電図を病院で測るときは、患者がリラックスしている状況が多いため、異常が見つからないこともあります。しかし、ホルター心電図なら、仕事中、運動中、睡眠中など、日常生活の中で心臓がどのように反応しているのかを記録できます。運動やストレスが引き金となる心疾患の評価や、症状の発現タイミングを明確にできるのが大きなメリットです。
3. 治療の効果を確認
すでに心疾患の治療を受けている方にとっても、ホルター心電図は重要です。不整脈や心不全の薬物治療が効果を発揮しているかどうか、また薬の調整が必要かを評価するのに役立ちます。医師は、この検査結果をもとに治療方針の見直しやさらなるアプローチを考えます。
4. 症状との関連性を確かめる
患者が感じている動悸や息切れ、胸の痛みなどの症状が、実際に心臓のリズムの異常と関連しているかどうかを確認できるのも、ホルター心電図の魅力です。これにより、心臓以外の原因による症状か、心臓に問題があるのかをはっきりさせることができます。
心臓は、私たちが気付かないところで多くの情報を発信しています。ホルター心電図はその信号を捉え、病気の早期発見や治療方針の決定に役立つ重要な検査です。特に、不整脈や狭心症などの心臓疾患が疑われる場合や、症状が断続的に現れる方には、この検査が推奨されます。心臓の健康を守るためにも、疑わしい症状があれば、医師に相談し、早めに検査を受けましょう。当院での検査も可能です。お気軽にお問い合わせください。
