インフルエンザA型とB型:流行時期と症状の違い
こんにちは。四天王寺南門前にある内科クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。
現在、全国的に爆発的に流行しているインフルエンザ。特にA型とB型が有名ですが、流行の時期や症状に違いがあることをご存じでしょうか?これらの違いを知ることで、適切な予防や対策が可能になります。
流行時期の違い
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A型
インフルエンザA型は、毎年冬の早い時期、11月から2月にかけて流行のピークを迎えます。感染力が非常に強く、世界的なパンデミックを引き起こす可能性があるウイルスです。 -
B型
一方、インフルエンザB型は、A型よりも遅れて流行することが多く、2月から春先の4月ごろまで見られます。感染力はA型ほど強くありませんが、特に子どもや若年層での感染が目立ちます。
症状の違い
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A型の特徴的な症状
- 高熱(38~40℃)が急激に出る
- 全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛が強い
- のどの痛みや咳も伴う
A型のインフルエンザは全身症状が重いのが特徴で、特に高齢者や持病を持つ方が重症化しやすい傾向があります。
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B型の特徴的な症状
- 微熱や37~38℃程度の発熱が続く
- 消化器症状(下痢や腹痛)が見られる場合も
- 全身症状はA型ほど強くない
B型は消化器系の症状が加わるケースが多く、胃腸の不調が気になる人もいます。
予防と対策
A型もB型も基本的な予防方法は同じです。
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ワクチン接種
ワクチンはA型とB型の両方に対応しています。流行前に接種することで、重症化リスクを減らせます。 -
手洗い・マスクの着用
手洗いは石鹸を使って丁寧に行い、外出時はマスクを着用して飛沫感染を防ぎましょう。 -
体調管理
免疫力を高めるために、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
症状が出たら早めの受診を
インフルエンザは、適切な治療を受けることで重症化を防ぐことができます。高熱や強い倦怠感が続く場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の使用が効果的です。
インフルエンザA型とB型、それぞれの特徴を知り、流行時期に備えて賢く予防を行いましょう。