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糖尿病治療薬の種類:簡単にわかる!それぞれの特徴
こんにちは。四天王寺南門前にある医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。糖尿病の治療には、血糖値をコントロールするためのさまざまな薬があります。それぞれに異なる作用があるので、自分に合った薬を知ることが大切です。ここでは、主要な治療薬の特徴をわかりやすく説明します。
1. 食後の血糖値を抑える薬:DPP-4阻害薬
- 特徴:食事をしたときに血糖値が上がりすぎないようにしてくれる薬です。
- 例:シタグリプチンなど。
- ポイント:低血糖のリスクが少ないので、安全に使いやすいです。
2. 腎臓から糖を排出する薬:SGLT2阻害薬
- 特徴:腎臓から余分な糖を尿に出すことで、血糖値を下げます。
- 例:ダパグリフロジンなど。
- ポイント:体重も減少しやすく、肥満がある人にも向いています。ただし、感染症のリスクに注意が必要です。
3. インスリンの分泌を増やす薬:SU薬
- 特徴:膵臓を刺激して、インスリン(血糖を下げるホルモン)を分泌させます。
- 例:グリベンクラミドなど。
- ポイント:血糖値を強力に下げますが、低血糖になりやすいので、量を注意する必要があります。
4. 肝臓からの糖の放出を抑える薬:ビグアナイド系
- 特徴:肝臓が血糖を作りすぎないようにする薬です。
- 例:メトホルミン。
- ポイント:低血糖のリスクが低く、胃腸に負担がかかることがありますが、長期間使いやすいです。
5. インスリン注射
- 特徴:体内のインスリンが不足している場合に、直接インスリンを補う方法です。
- ポイント:食事の時間や生活リズムに合わせて、速効型や長時間型のインスリンを使い分けられます。
最後に
それぞれの治療薬には、異なる働きと注意点があります。医師と相談しながら、自分の生活や症状に合わせて適切な薬を選び、血糖値をしっかりコントロールしていきましょう!血糖値が気になったら、ぜひ当院にご相談ください。