今年流行しているインフルエンザの特徴と予防策
こんにちは。四天王寺南門前にある内科クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。
冬の訪れとともに、インフルエンザが本格的に流行しております。年末年始も多数の患者様が当院を受診されました。今年のインフルエンザには、いくつかの注目すべき特徴があります。今年も自身や家族を守るため、しっかりと対策を講じましょう。
今年のインフルエンザの特徴
今年のインフルエンザは、例年と比べて感染力が高いウイルス株が主流となっています。特に、以下の3つの型が注目されています:
- A(H1N1)亜型:急激に感染が広がりやすく、重症化のリスクがある型。
- A(H3N2)亜型:高齢者に重い症状を引き起こしやすい「香港型」とも呼ばれる型。
- B型(ビクトリア系統):比較的軽症で済むことが多いですが油断は禁物です。
また、今年は胃の不快感や吐き気などの消化器症状を伴うケースも報告されており、これまでと違った症状に注意が必要です。
予防策:ワクチン接種と基本的な対策の徹底
インフルエンザの予防には、ワクチン接種が最も効果的です。今年のワクチンは、これらの流行株に対応するよう設計されています。早めの接種が重症化を防ぐ鍵となります。
また、日常生活で気を付けるべき基本的な感染対策も重要です。
- 手洗い・うがいを習慣化しましょう。
- マスクの着用で飛沫感染を防ぎます。
- 十分な睡眠とバランスの取れた食事で免疫力を高めることも忘れないでください。
体調の変化を見逃さないで
「ちょっとした風邪かな?」と思っていたら、実はインフルエンザだった、ということも珍しくありません。発熱や全身の倦怠感、強い咳が見られたら、早めに医療機関を受診してください。抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に使用することで効果が高まります。
この冬も、感染症の波を乗り越えるには、早めの準備と小さな心がけが大切です。ご自身の健康を守りながら、家族や周囲の人々と安心して年末年始を過ごしましょう。