それ、腎臓からのSOSのサインかも?
こんにちは。四天王寺南門前にある内科クリニック、医療法人慈洋会赤垣クリニック院長、赤垣洋二です。
腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気が進行するまで自覚症状が現れにくい臓器です。しかし、腎臓に負担がかかると、身体のさまざまな部分にSOSのサインが現れることがあります。そのサインを見逃さないことが、腎臓病の早期発見や悪化防止につながります。
腎臓からの主なSOSサイン
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むくみ 腎臓の働きが低下すると、体内の水分や塩分を適切に排出できなくなり、顔や手足がむくむことがあります。朝、起きたときに顔がむくんでいると感じたら要注意です。
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尿の異常 腎臓の健康状態は尿に反映されやすいです。
- 尿の量が少ない、または多い
- 泡立ちが目立つ
- 血尿が見られる
これらは腎臓機能の低下を示す可能性があります。
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疲れやすい 腎臓がうまく働かないと、老廃物が体内にたまり、体がだるく疲れやすくなります。また、腎臓病が進行すると、貧血を引き起こすこともあります。
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高血圧 腎臓は血圧を調整する役割を持っています。腎臓の機能が低下すると血圧が上がり、腎臓にさらに負担をかける悪循環に陥ります。
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皮膚のかゆみ 腎臓が老廃物を排出できなくなると、尿毒素が体内にたまり、皮膚のかゆみや乾燥が起こることがあります。
腎臓を守るための生活習慣
- 適切な水分補給: 脱水は腎臓に大きな負担をかけます。特に高齢者は喉の渇きを感じにくいので、意識的に水分を摂りましょう。
- 塩分の制限: 高塩分の食事は血圧を上げ、腎臓に負担をかけます。塩分摂取は1日6g以下を目指しましょう。
- 定期的な検査: 尿検査や血液検査で腎臓の機能をチェックすることが大切です。特に糖尿病や高血圧を持っている方は注意が必要です。
まとめ
腎臓病は初期段階では気づきにくいですが、身体のサインを敏感にキャッチすることで早期発見が可能です。「ただの疲れ」と思わず、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。腎臓を守る生活を続けることで、長く健康を維持することができます。